味の変わる瞬間  

 オランダはチーズの国らしいですよ。街中に溢れるチーズ、チーズ、自転車、チーズ。いいねぇー、私の中でいつか行ってみたい国に突如ランクインです。
 ところで私、昔はチーズが嫌いでした。小さい頃は結構嫌いな食べ物も多くて、「偏食」まで気合いは入ってないけれど種子類全般(普通の豆から豆腐・納豆・アーモンド・ピーナッツに至るまで)嫌いだったし、他に茄子やピーマン、セロリ、ハンバーグ、フルーツ味のジュース・飴・ゼリー、そしてチーズ。ハンバーグなんてカレーとならんで子供の好きな食べ物2トップなのにね。「まさか自分が子供に嫌われるなんて、正直ショックっす」というハンバーグの心中、お察しします。
 ただ無理矢理食べさせられるようなこともなく、逆に周りが美味しそうに食べていると自分もたまに食べてみたりして。で、そうするうち突然「あっ美味しい」って思う瞬間がやってくる。これってこういう味だったんだーって、今までと味は変わってないのに違う捉え方をする瞬間。そうやって次々克服していき、最後まで残ったセロリも大学の時に好きになりました。
 私の持論を申しますと、嫌いな食べ物を無理に食べさせるほど無駄な事ってない。人参の栄養素は人参を食べなくても他から取れるのよ?無理に食べさせてずーっと嫌いより本人が成長するまで待つほうがよっぽど近道なのに。おかげで今は食べ物(虫や昆虫は含みません)で嫌いなものは無くなりました。けれどやっぱり好ましくない、敢えて食べたくはない物はあります。その?1がトマトジューズ、あとフルーツ味のいろいろ。果肉のまま食べるからいいよぉ、搾ったりしなくて。