最近読んだり、ちょっと前に読んだり。

シェイクスピア全集 (3) マクベス (ちくま文庫)

シェイクスピア全集 (3) マクベス (ちくま文庫)

最初はかなり読みづらいと思ったのにすぐ慣れた。面白いや、戯曲。でもそれは前もってマクベスのあらすじを知っているから読みやすかっただけかもしれない。だって読んでいてもすぐに松さんや内野さんやの顔が出てきて、彼らの台詞と重なってしまうんだもの。もしシェイクスピアの中でも全く知らない話だったら、もっと困難だったかもなぁ。そもそも名前がみんな似てるのは苦手だし。そこの判断はつかず。でもこれに関しては面白くて、あとがきまでしっかり読んだ。


重力ピエロ

重力ピエロ

私が伊坂さんの本を読む時は、前半読むペースがスローぎみで後半加速する。小説は誰のでも大抵そういうものだけど、特に。
たぶん登場人物の全員にスポットが当たっているような書き方だから。一本の道しかないならそこを進めばいいけど、広い草原だとまわりを見回しながら蛇行して歩いてしまう。
あ、あと。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

これの感想は書いたっけ。ありえない話なのにありえそうで印象に残る。
この主人公は「僕」という一人称を使うにふさわしい温度。熱過ぎも冷た過ぎもせず、ある程度客観的。柔らかく繊細。合格。
「僕」人称に好意をもってしまうのは、村上春樹の影響。