アヒルと鴨のコインロッカー

07.7.4(水)11:45〜13:50
「アヒルと鴨のコインロッカー濱田岳瑛太関めぐみ・他
恵比寿ガーデンシネマ

ここのところ、毎日のように映画感想を書いているよ。でも映画館に行くと予告やフライヤーのおかげで、観たい映画がどんどん増えてしまう。前回書いたのに加えて、

これらも気になるなる。酔いどれは何となくちょっと良さそう。パンズ・ラビリンスは原作知らないけど予告映像が綺麗だった。腑抜けは結局まだ舞台が観れてないけど本谷さん原作だし、眠り姫はキャストに西島さんと山本さんで、でも「声」ってなってるから声だけなのか?とか、天然コケッコーは漫画途中まで読んでたし、監督が山本敦弘。さて、この中で何本観られるのかな。


アヒルと鴨の感想は、只今絶賛上映中なので隠します。





原作読んで面白くて、これがどうやって映像になるのかと思ったらすぐにでも観てしまいたくなったのです。いや、「どうやって」の部分は思った通りだったんだけど、瑛太や濱田くんがどんな風にあの役を演じるのか、あの台詞を言ってくれるのか、景色はどんな感じなのか、音楽はどう使われるのか、それを具体的に映像として見る事ができる喜びを味わいたかったのね。
映画はとても良かったです。ストーリーも、様々なエピソードを順番を変えて繋ぎ合わせたりすっかり省いたりして見やすいようにまとめられているし、原作から出てきたような主演の2人に満足しました。でもそれはもしかしたら、私が原作を読む前にこの2人がキャストだと知っていたので、2人をイメージしながら読んでいたのかもしれない。その可能性は十分あります。けど、河崎でいる時の瑛太とドルジの瑛太はそれぞれぴったりだと思ったし、表情の変化で本当に日本人にも外国人にも見えました。
異常に肌が白くて人形のように美しい麗子さんや、完璧な程の美形である河崎は、まぁ人間が演じるには限界があるという事で。大塚寧々も松田龍平も好きだけれど、今回は誰が演じても厳しかったよな。あと仕方のない事なんだけれど、特に前半はストーリーをがんがんすっ飛ばしていて少し寂しくもありました。
と、細かい部分を並べたけれど、結局は空気感が上手く出ていたのが良い印象に繋がったのだろうと思います。やっぱり頭の中で原作をなぞっていくような観方になってしまい、もしこれを先に観たらまた違った新鮮な観方ができたんだろうなと思うと、どちらか一つしか選べないにも関わらず両方欲しくなりました。