IZO

08.1.17(木) 18:00~21:30/休憩25分
新感線プロデュース
いのうえ歌舞伎☆號「IZO」
作:青木 豪
演出:いのうえひでのり
出演:森田剛/戸田恵梨香/田辺誠一 他
会場:青山劇場

主演の影響か、観客のほとんどが女性。客層は、学生服の女の子から年配の方まで幅広く。高校生で1万以上もする舞台を観ているなんて凄いなぁ。親も観劇好きなエリートさんかしら。それとも好きな人の為には投資を惜しまず派かな。私も学生の頃から興味を持っていれば良かったな。
公演後にお友達と「京はやしや*1」へ。普段あまり青山劇場のあたり行かないから、やっと行けて嬉しい。ほうじ茶のパフェ美味しかった〜。






幕末に生きた岡田以蔵のお話。
いつものいのうえ歌舞伎とは違ってグリングの青木豪さん作という事と、主演が森田剛という事で期待値を下げておいたのだけれど、これはこれで全然良い舞台だった。朧のような華やかさは無い分、がっしりとした堅実さに好感が持てる。
何より主演の森田剛が予想以上にしっかりしていて良かった。殺陣は綺麗だし、声もよく出ている。身体は小さいながらもそれが生きるような演技で、ちゃんと与えられた役をこなしていたと思う。ジャニというだけで疑いの念を抱いていたけれど、偏見を持って申し訳なかったよ。
そうは言っても、やっぱり朧のような圧倒的な力がないのは少し寂しい。殺陣も踊りも短めで、笑いどころは格段に少ない。(狙ってるのかな?と思いつつ笑えないという、微妙なシーンはいくつかあったけど。)その中で池鉄の存在は大きかった。あの人が舞台上に居るだけで、周りの彩度が1トーン上がる感じ。笑う的ができるとみんな安心して笑える。田辺誠一は舞台が合ってるね。遠くまでしっかり届く良い発声。勝海舟役の粟根さんは、いつもと違ってチャキチャキしてるのが面白かった。
あと合間合間に入ってくる映像がとても素敵だった。束芋のようなイラストがとてもかっこいい。途中で挿入された歌声が綺麗だなぁと思っていたら、鹿殺しの葉月チョビさんだったのね!鹿殺しは1度しか観た事ないけど、チョビさん可愛くて好きよ。彼女の事はいつかもう一度観たい。
今回はしっかりした良いお芝居で、これが発表になった段階では一瞬迷ったけれど、やはり観て正解だった。でも地味だった分、フライヤーに挟まっていた次回の新感線☆RX「五右衛門ロック」にいやでも期待してしまう。ほんっと楽しみ!