大喜利猿
08.4.22(火)19:00〜 大喜利猿「衣」 小林賢太郎/升野英知 よみうりホール
まずよみうりホールが有楽町ビックカメラの上だという事を、初めて知りました。あそこのビックカメラは何度も行ってたけど、全く気づかなかったなぁ。
見てきた日に「ラーメンズよりもポツネンよりも、(大喜利)猿が一番好きかもしれない。」と書いたけれど、それだと少し語弊があるかもしれない。もっと正確に書くと「一番笑える」かな。ただ別に、比較にラーとか書いたけれど特に賢太郎さんを見に行っているわけではなくて、「2人」なのががいい。これに関して「どっちかを見る」なんてありえなくて、2人の瞬発力や察知能力の高さを交互に眺めて笑うだけで、もうお腹いっぱい。
会場のお客さんも、仲良く笑い合ってる2人と同じようにふわ〜っとリラックスムードで凄く良かった。今回は大きな会場なので、思いついた時のにやり顔とかが見えなかったら楽しさ半減だなぁと思っていたけれど、全然心配いらなかったな。むしろいっぱいの人と楽しい時間を共有するのはとても心地よかったよ。
もともと言葉や絵で遊んでくれる『大喜利』が好きなのに加えて、お題が異常に面白い。考えている時の2人が面白い。回答はもちろん面白いし、その後の付け足しなんかも笑っちゃう。つまり2時間絶え間なく笑うかにやけっぱなしなので、終わったあとの疲労が酷い。猿のあとは、人間が笑っていられるのは2時間が限度なんだろうなと思ってしまうよ。
ほんとお題に関してはね、ずるいと思う。だってお題がすでにあんなに面白いって…作家さんは誰なんだろう。ダメ後輩かるたの五十音が全部知りたかった。
ボードに書く以外に初めて見たものもいくつかあって、中でも言葉のキャッチボールが凄かった。始まりと終わりのキーワードだけ決めて、2人がキャッチボールの真似をしながら言葉を掛け合ってオチまで辿り着く、というもの。お互いを察する力が半端じゃなくて、うっかりすると急にきたオチに置いていかれそうになる。とても鮮やかだった。
あとはやっぱり、思いついた時に思わず自分で笑っちゃう升野さんだとか、升野さんの回答に大ウケして「それ正解だな〜」という賢太郎さんだとか、キュッキュとマッキーを鳴らして楽しそうに絵を描く2人だとか、そんな時間が平和でいい。
この大喜利猿こそ、生で観る価値があるライブだよなぁ。本では静止したお題と答えしか見られないけど、それじゃ面白さの3割しか伝わらないもの。でもDVDにはならないだろうし。もっと関東でやってくれたらいいのに。
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