小谷美紗子Trio

08.10.28(火)19:30〜
小谷美紗子Trioレコード発売ライブ
会場:新宿LOFT

素晴らしいライブだった、小谷さんやっぱり凄い!静けさとパワフルさを併せ持つ特異な人。囁く声は矢野顕子のように親密で柔らか、力を込めると驚くほど男前。


会場はぎっしりで、お客さんは男の人が多かった。けれど小谷さんも豊夢さんも座りなので、ほとんど見えなかったのが少し残念。特に豊夢さんのドラムが…もじもじ。それでも2曲終わったところで場所を移動して、ちらりちらりと見えるようになったドラムさばきを真剣に記憶してきました。でもね、正直途中からは溢れる音が凄すぎて視覚なんてどうでもよくなっちゃった。それくらい全てが圧倒的で。ピアノ・ベース・ドラムの音の絡み合いが本当に素晴らしくて、そこに乗る小谷さんの声がかっこよくて、狭い会場の中に渦巻く音の密度が高かった。


できたばかりという新曲をやるときに、歌詞があやふやだったのか最初の1フレーズくらいでストップしてしまって、「(まだメロディが固まってなくて)歌詞が命だから、ここから見えるようになりますか?」というようなやりとりをする場面も。でも袖にあるらしい歌詞がなかなか上手く見えずにもたもた(笑
けどその時間を埋めるようにパラパラ叩いてくれた即興ドラムが素敵で、心躍らせてしまいました。そして「あ〜見えるかも、やっぱり見えないかも。やだよ〜」と言う小谷さんのふわふわしゃべりが可愛くて可愛くて。もう32才なんですけど…という彼女には、いつまでもおかっぱでいて欲しいと願います。おかっぱの人に悪い人はいません。


人前で歌うのをやめようと思った時期があったらしくて、でもその後も音楽を続けて私たちにその声を聞かせてくれて本当に良かった。その継続のきっかけを作ってくれた人がゲストで来てくれてますと、イースタンユースの人が登場。一義だったらいいなぁと淡い期待をしたけど、まぁそれは出来すぎだよね(笑
OUTも消えろも東京も聞けて、新曲も良くて、幸せでした。
ステージから帰るときヒロさんと見比べたら、背が胸下までしかなくて大人と子供みたいだったよ。かわいいなぁ。