壊滅した暗黙のルール

 電車にはネタが多くて困ります。書きたいことがいっぱいです。だって電車にはあらゆる人が詰め込まれているんだもの、いろんなちっちゃい災難が毎分毎秒巻き起こっていても、それは仕方がないのよね。わかってる。わかってはいるけれど、それでもなおイラッとするのは、まだまだ私の成長が足りないから?
 思うに、車内の「マナーが悪いランキング」をつけるとするなら、一位に輝くのはヤンキーでも女子高生でもありません。確実にダントツでサラリーのおっさんです。二位以下はおばさん・子供・女子高生あたりが混戦を繰り広げているけれど、一位はもう確固たるもので、決して揺るぎない。
 私は今まで「車内では1席の前に1人立ち、その1席だけが自分の持ち分である」というのはみんなの暗黙のルールだと考えていました。けれど一部のおっさんには、その考えは通用しないのです。今日出会った彼は2席の真ん中に立ち、足をいっぱいに開き両ひじを張って新聞を読むふりをしながら、その2席分を自分の持ち分にしようとがんばっていたのです。後ろに居た私は、片側の吊革につかまれば多少場所を空けるだろうと思いました。が、甘かった。逆にスペースを盗られまいとしてこっちに詰めてきたのです。逆サイドもチャレンジしましたが、結果は同じ。「あぁ、なんて可哀想な人なんだ・・・朝からこんなことに必死になって。」と、もちろん席は譲ってあげました。格下の人間との争いは自分を貶めるのです。
 他にも、混んでいるのに吊革を2つ掴んでいたり、私の前の席が空いたのに隣の人が割り込んで座ったり。これも究極に無神経じゃないとできないよなぁ。座ろうという意志が全くない人の代わりに横の人が座るのはよく見るし当然だけど、私は今まさに座ろうとしたじゃん!なのに何でオマエが座ってんの?ありえないよ、羞恥心や道徳心ないの?ただそっちは利益がある行動だけど吊革両手掴みは、あれはなんだろ。2個掴むことによってその人には何が得られるんだろう。わからない。