書きながら考える

来年から私の隠れたテーマは『博愛』です。
どちらかと言うと課題、かな。何だか嘘っぽいね。偽善のようだ。今でもそう思うよ、そいつは一体何なんだ?正解がないから実体が見えない。でも中村一義が博愛を歌うから、私にも何だか出来そうな気がしてきたの。
辞書には【博愛:全ての人を等しく愛すること。】とありました。
等しい愛?神かよ。優しかったおばあちゃんと電車の酔っ払いに同じだけの愛情を注ぐなんて。いくら動物が好きでも、家族に忠実だった飼い犬とどこぞの野良犬に平等は無理だ。早速だけどかなりハードルが高いな、簡単には出来そうにない。
でも愛は多い方がいいと思う。それは思う。社会全体を愛すれば、そこに含まれるもの全てを愛した事にはならないかしら。作品をつくる時に、そこに込めてもいいと思う。嫌な事をされた時、恨む代わりに愛する事が出来たらもう一流だ。全く関わりがないものに対して愛情を示すのはとても困難だけれど、まずは身近なものを大切にしよう。村上春樹は作品中で

  • 後悔するくらいなら始めからきちんと公平に彼に接しておくべきだったんだ。少なくとも公平になろうという努力くらいはするべきだったんだ。
  • 世の中には誤解というものはない。考え方の違いがあるだけだ。

と書いているけれど、この言葉は博愛に通じていると思う。とにかく、嘘っぽくてもやってみる価値はありそうです。