カウリスマキのあかり

07.6.29(金)15:00〜
街のあかり公開記念
カウリスマキのあかり「真夜中の虹」
アキ・カウリスマキ/1988年/フィンランド
ユーロスペース

17時の回の「浮き雲」と迷ったけど、まずはこっちを。まだ1・3・4日にも行けるし、そしたら「浮き雲」か「罪と罰」を観るという選択肢もあるわけです。だって?1300だし。快適映画館だし。行かない理由はありません。

彼の作品の、淡々としたテンポと色が好き。男には哀愁があって、くすんだ風景に良く似合う。ほんといい役者揃えてるよなぁ。男も女も冴えなさ加減といったら半端じゃないのに、何故か愛せる。だって一歩間違えると嫌悪感を抱きかねない、ギリギリの顔だよね。あと出てくる車もラジオもかっこよくて、そういうのを見てるだけでも楽しめる。
描く必要のない部分はばっさり省いてる所も好き。誰も彼もあっという間に女と知り合って、次の瞬間には深い関係。そこが主軸ではないから余計な感情は一切描かない。けれど、感情のゆれなどは細かく伝わってくる。役者と音楽のせいだろうね。写真を繋げたような印象のストーリーを、音楽が引っぱって行く感じで、その進み方が心地よい。
うん、あと1つは確実に見るだろうね。