夏祭り

本当は昨日今日が地元のお祭りで、いつもなら土曜の晩からぼちぼち出店が並んでいるのだけれど、この台風で朝になっても全く気配がなかった。さすがに中止だろうと、特に参加するわけでもないのに少し寂しく思いながら出勤し、そこまで暇でもなかった一日を過して帰ってくると、駅はびっくりする程の人混み。すでにお祭りの事は忘れ去っていたので、何?どこかで花火大会でもあるの?などと見当違いのことしか思いつかなかった。
駅を出ると浴衣の女の子に法被姿の男性、喧騒に混ざる拡声器の声、キラキラ光るライトと、風にはためく色とりどりのテント、ソースの匂い。夕方雨がやんでからこれだけの屋台が準備されて、女の子は浴衣を着て、集まってきたのだろうか。子供の頃は年に1回の夏祭りがとても好きだったので、今でもこの光景はわくわくする。行くと必ず綿飴を買っていた。
せっかくだから1つくらい御神輿か山車が見たかったのに、どうやらその時間は全部駅の反対側に集まっていたみたい。残念だな。もちろん有名なお祭りとは比べ物にならないけれど、2kmも続く歩行者天国に屋台がびっしり並んでいてそこを人が埋め尽くしている光景は、大人になった今でも壮観。ただ帰り道の半分はこの中を歩かなければならないので、人の流れにまかせてのんびりと帰った。
窓を開けていたら、町内の御神輿が戻ってくる声がした。10時が終わりなのかな。