アナログフィッシュ

08.1.27(日)18:00〜20:00
アナログフィッシュ「SIX PISTOLS」
吉祥寺前進座劇場

あの幸せなライブをどうやって文章にしようかと手をつけあぐねている間に、もう3日も経ってしまったよ。
でも結局一番伝えたいのは「ありがとう」だ。いつも必ず幸せにしてくれて、一緒に楽しんで演奏してくれてありがとう。私が大好き!と思っている人たちはいっぱいいるけれど、彼らはその中でも特別。特別は少なくて、その信頼はちょっとの事では揺るがない。そんな風に特別に思っていてもなぜか敷居は低くて、そのライブは一緒に原っぱで遊んでいるみたいにも感じる。みんな笑っているからだね。ドラムを叩いている時の州さんなんて、新しい遊び道具を見つけた子供みたいだもん。

死ぬ程寒い中を会場まで歩くと、入り口でフライヤーと共におみくじを渡された。小吉(だったかな)の紙は携帯灰皿と引き換えてくれたよ。タバコは吸わないけれど裏に素敵な絵が描いてあるので、頭痛薬でも入れようかな。ここから出て来た薬なら良い効果が期待できそう。
席は7列目のちょうど中心。普段はいろんなものに阻まれて上手く見えない州さんが真正面に!前進座は歌舞伎用の花道がある会場なので、どんな風にそこを使うのか開演前からわくわくして待っていたら、いつもの音楽と共に花道から3人が登場。州さんの短パンがあまりに短くて、というかこれはもう短パンというよりトランクスじゃないのかと、ついまともに見るのは控えてしまったけれど、そんなトランクスの上にセーラー襟のパーカーとサングラスを着用する奇妙な出で立ちが似合ってしまうのが彼の良いところ。健太郎さんはかなり髪が短くなっていて、ここまでは見た事がなかったからびっくりした。長過ぎるよりいいと思うよ。けど、私的には中村さんくらいの丸めシルエットが一番好きかな。
1曲目はナイトライダー。3人の歌が会場の闇に溶け込むような最高の始まり。2曲目までは確かにグラサンだった州さんは、3曲目で気づくと普通のメガネに戻っていたけれど、一体いつ取りかえたのか。その後健太郎さんの曲が数曲続くと、まだ前半なのにハァハァ言ってて笑える。挙動不審にあのーあのーって言うのも直らないし、大丈夫なのかしら(笑
今回は私が大好きなライブで聴きたい曲の目白押しで、よくぞこれに決めてくれたというような、本当に満足なセットリスト。中でも紫の空が嬉しかったなぁ。あのやたら長い間奏が「競演」て感じでまた良い。あと下岡さんの計らいで全員で座って聴いた月の花が良すぎた。大好きな曲をゆったり座って、時には目をつむって聴けるなんて夢のような贅沢をさせてもらったよ。
それぞれ新曲も素晴らしくて、特に下岡さんの「Life Goes On」(←タイトル聞き取れなくて後で友達に確認した)がもう最高に良かった。さよなら90'sに続いてまた作ったか!という感じ。あと「Living in the City」がいつにも増して気持ちよかった。ハーモニーの力、偉大なり。「Hello」は曲に入る前に下岡さんが世界と交信をしていて、それがとても可愛かった。何度も何度も聴いているのに、ライブで聴くたびに、こんなにも良い曲だっけ?と思う。
いつも思うのだけれど、演奏している姿などを見ていると健太郎さんはハイテンポ、下岡さんはローテンポの印象があるけれど、心に響くような名曲になるのは健太郎さんはローテンポ、下岡さんはミドルテンポの曲が多い気がする。たぶんゆっくりしたメロディに乗せるには、不安定にゆらゆらする声より、健太郎さんくらい安定した、しなやかに伸びる声の方が綺麗に合うのだと思う。逆に下岡さんの世界観はミドルテンポくらいの方が開放的で、どこまでも世界が広がって行くような感じがする。
この日もお互いの事をよく見ては楽しそうに笑って、私はそれを見ながらこの3人が好きだなぁと強く思った。
アンコールでは「今日はとても楽しかったので、楽しく終わりたい」と言って、お決まりでハズシ無しの2曲。花道を思う存分走り回る健太郎さん。この2つはたぶん何度ライブで聴いても飽きないと思う。そしてダブルアンコールは「夕暮れ」で、始まった時と同じように空気に溶けていくハーモニーに感動。夕暮れは本当にいい。特に冒頭。この始まり方は、中村さんの犬と猫に匹敵するほど素晴らしいんじゃないかと、実はそんな風に思っています。

拾ってきたセトリ
ナイトライダー・バタフライ・LOW・紫の空・ガールフレンド・Queen・Lover・ハーメルン・月の花・僕ったら・パラドックス・Living in the City・Life Goes On・さよなら90's・Hello・アンセム
EN1)BGM・スピード EN2)夕暮れ

終演後はお友達とご飯。音楽を通じてリングがどんどん繋がっていくのは、とても幸せです。どうもありがとう。また3月に!