ANATAKIKOU

08.2.12(火)19:30〜22:00
ANATAKIKOU「甘い”YELLOW MATADOR”の不思議」TOUR
〜ワンマンライブ&喫茶『リリー』東京編〜
渋谷DUO

ANATAKIKOUとその周辺に繋がるもの全てが好き過ぎてどうしよう!
久しぶりの彼らのライブは、最高に楽しかった。今日のために大阪からはるばるやってきてくれたと思うと嬉しさも倍増。ステージの3人もお客さんもみんな幸せそうで、最初から最後まで幸福な空気で満たされていたライブだった。
会場には椅子とテーブルがセットされていて、先に着いていたお友達が取ってくれていた席でスクリーンに映し出されるPVを観ながら開演を待つ。せっかく可愛いPVが沢山あるんだし、いつかDVD出して欲しいな。
一部は喪服を着て登場した3人。リリーさんの送別会の呈でそのままアコースティックライブなんだけど、トークはいつも通り可笑しくて、途中ヘンな手紙は読み出すし、もうこのゆるい時間が最高に愛おしい。音楽からは結びつかないやんちゃくれなMC健在。松浦さんに滑ってると宣言され、「ワンマンだから」という謎の理由ですべりを否定する北條さん。それを笑顔で眺める藤井さん。今日は「いい話」しかできない松浦さん。それを笑顔で眺める北條さん。「2つの意味がある」話が好きな松浦さん。この3人が大好きだと確信する。そういえば松浦さんが自分で言った言葉に対して「亀田じゃないんだから」とぼそっとセルフつっこみしたのが可笑しかったんだけど、何の言葉に対してか忘れちゃったな。
「アーチ越えて」も「かくれんぼう」も嬉しかった。普段聴く事ができないシンプルな音だと、2人の声の良さが余計に引き立つね。ゆったりと座って弾くステージを、ゆったりと座って観る。なんて贅沢なんだろう。
二部にいく前の休憩では、アルバムの宣伝を兼ねて自分たちで撮ってきた映像が流れる。「アルバムのジャケットで北條さんの着ている緑色と同じ緑を街で探す」という、よく意味の分からないコンセプトで街を徘徊する3人。結局北條さんの緑はエコ大使の緑と判明。音楽とエコ(地球環境だっけ?)、どちらか一方が無くなると彼は破滅らしいです。
二部ではまず、北條さんの60年代ファッションに動揺。モスグリーンのタートルネックセーターをパンツにインしている様が、何と言うか、ロカビリーを踊りそうに見えたよ。「何だその服は。グリーンを着ていいなんて、誰が言った!!」と松浦さんに叱られていたけど、グリーンよりも全体像がやばかった(笑
対照的に真っ赤なシャツの胸元を広く開けて、黒いジャケットを着た藤井さんのかっこいい事!髪型込みで、過去最高に素敵だった。普段はドラムに隠れてよく見えてなかったけれど、今日はちょうど視界良好で、半分以上は藤井さんのドラムさばきに見惚れていた気がする。たまに繰り出される早打ちや、口を大きく開けて笑う仕草に、どきりとしてしまったよ。豊夢さんといい、州さんといい、私はドラムの人が笑う所が好きかもしれない。
今日のほくちゃまベストは「怪盗ピスタチオ」すごい良かった。マイクを持って動き回る彼はとても楽しそうで、それだけでこっちも楽しくなるよ。ギターを下ろして歌だけになったせいか、音量も安定感も素晴らしかった。もともとが上手いけど、更に上乗せして。ステージを降りて、一番前のお客さんのお酒を飲もうとしつつも、やっぱり遠慮してやめるのも彼らしくて笑った。あまりにも楽しかったから、二部はスタンディングでも良かったなぁ。
松浦さんの声は不思議。CDではこれでもかと言う程優しい声で、ベロアのように心地よい。けどライブでは少し安定感がなくなって、たまに裏返ったり。ただ、そのブレの分魅力が増す。ライブでのイメージはベロアではなくて、2枚の透明なガラス板の間を、同じように透明なガラス玉が上下の板に触れないように通り抜けて行く感じ。って、意味分かんないね。とにかく、キラキラと輝く純粋なガラスに感じた。声の音量や曲の早さでも全然違う魅力があって、どうしても惹き込まれてしまう。やっぱり「リリー」「シンデレラ」「雨がやんだら」「MY GIRL」はどれだけ聴いても飽きない名曲。
アンコールでは「幻想港町」をやってくれたけど、気持ちが冷めず延々拍手を続けてダブルアンコールをせがむお客さん。もちろん私も。結局会場アナウンスが入って終わりになったけど、拍手によってありがとうの気持ちは伝わったと思っています。想いが届けばいいんだよ。早くまた東京でワンマンお願いします。



「リリー」さん、今日はどうもありがとう。

「シンデレラ」にも感謝。

ところで、シンデレラ発売からはまだ2年経ってないくらいだよね。そのわりに松浦さんが写真でも動画でもやたら若く見えるけど…。