RIJF 1日目

フェスって不思議。チケットや宿の準備は時間かかって煩わしいし、途中でちょっと面倒になってしまうのだけれど、行くと絶対確実に楽しくて、やっぱり来て良かったなぁと思う。手間をかけないと手に入らない類いの、極上の楽しさ。


とは言ってもサバイバルは得意じゃないので、この舗装された平地の優しさありがとう。虫のいない森ありがとう。誘導して掃除して質問にも親切に答えてくれるスタッフさんありがとう。過去も含めて、ここで対応の悪いスタッフさんに会った事が無い。ミラクルワールドひたちなか


8/1に観たもの

サンボマスター(G
AIR(L
スパルタローカルズ(W
TRICERATOPS(L
スピッツ(G
ホフディラン(S
曽我部恵一BAND(DJ


あとはだらだら長いので畳みます。
荷物検査は意外にあっさりで10時には入場できたよ、良かった。レイクのRYUKYUも少しは見るつもりだったけど、やっぱりグラスのサンボを頭から見たかったので、始めから芝地へ。
普段はあまり買わないアーティストグッズだけれど、とりあえず決めていたスパルタのタオルマフラーとリールは先に買っといた。で、迷ったけどスピッツのバスタオルも「http://spitz.r-s.co.jp/2008summer/goods/index.html」。だってほんっとに可愛いんだもの。いつもだけどスピッツのグッズは可愛すぎる!そしてこのバスタオルがこの3日間活躍。夕方の肌寒さや電車の冷房から私を守ってくれました。

初日のグラストップバッターに相応しい、勢いがあって愛の溢れるロック。山口さんの声はとても優しくて、想いは強くて真っ直ぐ。見た目で損しているのか得しているのかわからないけれど、少なくとも私はあの山口さんが好きです。MCはいつも通り最高ね!
全部終わってステージを去ろうとしていたのに、急に1人残ってアカペラで歌い初める山口さん。何の曲かはわからなかったけれど、静まり返ったグラスに優しく広がるその歌は、鳥肌が立つ程素晴らしくて朝から泣いた。


ダイノジ人気あるなぁと思いながら湊屋の激うまメロンジュース飲んでレイクのAIR行ったら、最後の1曲しか聴けなかった(笑 リニューアルされた森のキッチンを散策して、お昼を食べて早めにスパルタへ。

  • そわそわ待っていると、なぜか頭からびしょ濡れの状態で登場するコウセイさん。イミがわからん(笑 

濡れた効果なのか、圧倒的なすっばらしいライブをしてくれて、本当にこれだけで帰ってもいいと思った。「黄金WAVE」とかもう…言葉が出ないよ。夏の暑さとかきらめきとか、フェスの熱気とか高揚とか、そんなギラギラしたものを凝縮させて跳ね飛ばすような、キレたライブでした。最後の「ばかやろう」なんて歌も演奏も一体になってせまってくるような、恐ろしい力が宿っていた。
それなのに、私はそのライブがあまりに優しいことに感動して「平和だなぁ。」と思った。それがスパルタの一番の魅力なんじゃないかな。だってそんな彼らの音楽はちゃんとお客さんにも影響していて、みんな笑顔で自由に躍ってるんだけど、押し合ったりサークルモッシュする人なんて誰もいなくて、みんなが平和で楽しくあればいいと思っているように見えた。普通のライブならファンが行くからそれもわかるんだけど、フェスだといろんな人が見るわけだし、それなのに迷惑さんがいないのは素敵だなぁって。
真っ赤な照明の中でコウセイさんが叫ぶ前には、狂気ではなくて愛が溢れていたよ。



その後は特に見るものもなかったので、かねてからお会いしたいと思っていたsirokumaさんにご挨拶♪一方的に打診したにも関わらず、快く会っておしゃべりをしてくれました。笑顔がとても気持ちの良い素敵な方で安心、こうやって輪が広がっていくのが嬉しいです。今回は長くお話できなかったので、また一緒になったらご飯でも食べましょう〜。
他にも会場で会える友達が何人かいたので、暇になったら会って話してまた別れる、という最高のシチュエーション。ライブ好きな人の、こういう所が私は本当に大好きです。基本単独行動なので、ずっと一緒に回ったり興味ないのに横に居られるのが苦手。一人っ子の影響なのかな。悪く言えば自分勝手なんだけど、それぞれ楽しんで幸せな方がいいと思っちゃうのね。


スピッツまではかなりあったので、トライセラをBGMにレイクの芝でうとうと。夏の贅沢だね。そしてグラスへ。

ロッキンで見るのは2度目のスピッツ。前回もやっぱり夕暮れ時のグラスステージだったな。透明のような不透明のようなマサムネさんの声は、この時間が本当に良く似合うよ。動員的にはトリだっていいはずだけど、照明の中より刻々と変化する空の下がいい。
ファーストアルバムから「海とピンク」をやってくれて、それだけで泣けた。
スピッツは私が最初に好きになったバンドで、15年近くずっと好き。その後も好きになっては離れていくバンドが沢山あったけど、彼らの音楽は安定していてマサムネさんはずっと変わらなくて、だから私もずっと好きでいられるんだと思う。最後のMCで「これからも細く長くやっていきます。」と言ってくれたので、私もまだ好きでいられる。ありがとう。

フォレストのトリ。けど間違って「フォレストの大トリです!」と言って、慌てて訂正してたけどね(笑
彼らも「この4ステージならこの場所しかない!」という一体感で、森に空に声を溶け込ませていた。フォレストはわりと後ろの方から観るのが好きで、それはお客さんも一緒に視界に入れて楽しみたいから。ホフに集まった外まで溢れるお客さんの、それこそ隅から隅までが温かく手をかざす光景は感動的でした。

最後にDJブースへ移動して、曽我部バンド。やっぱり当然のようにやついDJもいらっしゃいました。もちろん曽我部さんの歌も良かったんだけど、どうしても私の目はやっつんを追ってしまうよ。お客さんの反応を敏感に察知しては、手を挙げたり振ったりして煽ってくれるやっつん。前へ出たり後ろへ引っ込んだり、常に忙しく動き回るやっつん。多少買いかぶり過ぎかもしれないけれど、ブログとかラジオを聞いてると、人の良さを感じずにはいられないんだよね。じゃないとあんなに綺麗な景色、撮れないよ。


シートで横になりながらテナーを観ている友達を待っていると、目の前に上がる終了の花火。この花火を見ないと一日が終わらない。湊屋でご飯を食べて流しているタクシーを捕まえ、いざ不安いっぱいの宿へ。


到着するなりその外観から、期待できない事を察する私たち。
受付には冴えないおじさん。その冴えなさたるや相当なもので、言うなれば寝起きのニート。名前を記帳すると「あ…じゃぁちょっと待ってて下さい…」とだけ告げ奥に消えたと思ったら、何やらガタゴトしたりシュッシュッとしたり。。。まさか、今から掃除!?
ロビー、というか、少し広い通路にある椅子に座って延々待たされる事、20分。ありえん。ありえんよ。その間にも次々とロッキン客が訪れるのに、フロントは空。呼び続けると、101号室からおばあちゃん登場。あ、そこ、自宅ですか?
やっと部屋に通されると、一見ただの四角い六畳の和室なんだけど、なぜか時計が止まってる。壁にかけてある鏡は傾いている。テレビもつかないので自分たちでコードを繋げる。カーテンは左右で長さが違う。リセッシュが玄関に放置。(さっきのシュッシュッはコレ?)風呂トイレはちゃんとしたのが各部屋にあるので、それだけが救い。
まあね、でも大丈夫だよ。うちら相部屋だから。1人だったら絶対恐いけど。安いからね、寝るとこあるだけでも幸せ者だよ。と慰め合って、眠る。その布団が冬用。
そんな楽しい1日目でした。