あんなに優しかったゴーレム

08.8.20(水)14:00〜
ヨーロッパ企画第26回公演「あんなに優しかったゴーレム」
〜やったね10周年ツアー〜
会場:あうるすぽっと
作・演出:上田誠

ネタバレしてるよ







わたしは今、とても幸福な気持ち。
ずっとずっと待っていたゴーレムが、とても好きなタイプの公演だったから。
冒頭から繰り広げられる不毛な会話の応酬とか、ちょっと小バカにする時の間や畳み掛けが最高、ほんとこーゆうの上手いよね。でも全体はふわっと温かい話で、もう全てが愛おしい!って思った。
酒井さんが、出オチかと思うほどキモくて笑っちゃった。稽古の時から笑われてたんだろうなぁと思うと余計可笑しくて。中川さんは、またしても幼稚園の先生的立場なのね。言う事きかない子らをまとめる役。今回の永野さんは子供みたいに純粋で、個人的には火星の倉庫みたいな男気のある感じより、こっちの方が好き。にっしゃんは、普通に地下に住む中学生に見えたよ。そして、誰よりも長台詞をしゃべるイラストレーター角田。声も大きいし、役者としての仕事がもっと増えてくれるといいのになぁ…何より格好良し!


狭い地下の部屋にわらわらと人が入って、身動き取れないような場所なのに楽しそうにしゃべってるとこが好きだなぁ。これに限らずヨーロッパでは、全体でザワザワしながら移動したりしゃべったりするシーンが好きなの。ペガサスには笑った〜。あとトークショーの時に上田さんも言ってたけど、本多さんばかりがペガサス見てるのに、なおかつ中川さんが対峙してるのを目撃するのも本多さんていう…「こいつばっかり!またこいつか!」っていう可笑しさ。私もここ好きだった。


ゴーレムが動いた映像撮れて良かったし、それを上書きして公開できなくなって良かった。きっと会場のみんながそう思ったとおもう。この舞台観てたらだんだん「ゴーレム居るな」と思えてきたよ。そしたら、舞台観てる途中でゴーレムが出てきた気がして「うわ、何!?地面揺れてる、うしろゴーレム通った!!」と思ったら、地震だった。客席も結構ざわざわしてたけど、役者さんは気づいている人と気づいてなさそうな人がいて、大きく揺れてた時も何か台詞しゃべってたけど、さすがに気が散って聞き逃してしまった。土曜日にリベンジだな。でもゴーレム用の演出っぽくてこれはこれでね。


トークショーは石田×上田×ゴジゲン松居くん。背の高い上田さんの、ちまっと身体を折り畳んで話す姿が好き。松居くんとの出会いのエピソードが楽しかった。
ん〜書きたい事が散漫で、思い出した部分から書いてるから箇条書きみたいになっちゃった。でも、とにかくこれは大好きな作品で、もう一度見られるのが本当に嬉しいのです。