止まったからこその永遠
今日はアナログが磔磔でがんばっている。
きっと輝かしいライブをしているのだろう。
見に行けない私はスパルタの「LAST DANCE」を聴いて、また新鮮に熱くなったよ。
スパルタがいなくなっても、染み付いたスパルタの音楽からは離れられないんだなぁ。
スパルタを初めて聴いた頃はこんなに深入りするなんて思ってもみなかったけれど、あの年齢で出会っていたからこそ、こんな風に深く愛せたんだろうなと思う。今から出会っていく音楽で、あのくらいの狂気について行ける自信はなくて、けれどそうやってブレーキをかけたら、その先にある静けさとか優しさにも気づけないまま、その音楽はさらりと通り過ぎてしまうのだろうな。もったいないし、悲しいことだね。
音楽なんて、その時の気持ちに添ったものを好きになるわけで、好みも少しずつ変わって行くし、好きになったりそうでもなくなったりするのは自然なことなのだけれど、例えばもしスパルタが解散したせいでライブが見られなくなったのではなくて、自分の気持ちが離れてライブに行かなくなったとしたら、そっちの方が何倍も悲しく感じるに違いない。
でも私はこのアルバムを聴けば、一瞬で止まったままの当時の気持ちに戻れるし、あの会場の熱気が感じられる。「あんなに好きだったのに、今はそうでもないなぁ」なんて思わなくて済むのは、これからという時に解散してしまったおかげかもしれないね。
「ロックとハニー」に入ってるお客さんみんなで歌った声とか、「Oh! Good Life, No Good Life!」から「エレベーターエレベータ」への流れとか、「THE CLUB」のイントロで入る待ちきれない歓声とか、それに続く「夢ステーション」の会場中が揺れるような一体感とか、何度聴いても泣けてしまうよ。
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