写真

晴れてはいるけれど寒くて風も強い極寒の中、友達の写真の被写体として公園などをうろついてきた。
迷ったけど引き受けて良かった。


私は今までずっと、写真に撮られるのがものすごく苦手で写るのを極力避けてきた。
理由は簡単で、自分の笑顔が嫌いだから。この歳でいまさらどうでもいいよ!という理由だけど、カメラを向けられるだけでとてもストレスに感じるし、急に笑えなくなってしまう。
そうなったのはたぶん高校生くらいの頃。ある時撮った笑っている写真の口元が、大嫌いなおばあちゃんにそっくりで、家族の誰にも言えないくらいショックだった。でも何かの拍子でその写真を見た親戚のおばさんから全く同じ事を言われて、それ以来笑った顔を撮られるのが何よりも嫌になってしまった。
普通に会話をしていて笑うのは全く気にしないけど、それを自分で見たくない。
他にも黒目が小さくて三白眼なのも嫌だし、左右非対称だから真正面の証明写真とかほんとに苦手。


日常ではそんな卑屈な事は思ってないし、化粧してても鏡見てても気にならないから、多分写真のトラウマなんだろうなとは思っている。
そんなわけで、アマチュアで写真をやっている友達から撮らせて欲しいと言われた時は断ろうと思っていた。けどその人が過去に撮った写真を見せてもらったら光が綺麗で好感を持てたし、何より「笑わなくていい。ポーズとかも必要ない。アート寄りに仕上げたい。」と言われたので、迷いながらも引き受けることにした。
大人になってからのまともな写真が一枚もないというのもいざという時困るし(遺影とか・笑)、撮った素材はもらえるみたいなので、今後の活動に役立つかもしれないしね。


実際公園などを数カ所まわって、ただベンチ座ったり遠く眺めたりするだけで済んだし、その人もお世辞かもしれないけれど一応満足してくれたみたいなので良かったよ。いいのあったら公募とかに使うらしいけど、何か公共物になるとかではないです念のため(笑)
その場で見られるのはざっと見せてくれたけど、光とか角度とかでいい感じに撮れてるのも確かにあった。ウラハラの写真もそうだけど、ちゃんとした人に撮ってもらうと全然違うんだな。。。今まで苦手意識ばかりだった写真に写る事が、少し平気になれたかもしれない。


そうやって友達のカメラマンと会話しながら写真撮ってもらって、和やかに半日過ごしてお礼の代わりに夕食おごってもらって、性格もいい人だし普通ならちょっと好きかも☆なんて展開になってもおかしくないシチュエーションなんだけど、残念な事に全くもってタイプではないという(笑)あまり男の人のタイプって無いはずなんだけど…運動やってそうながっちりした体格の人はやっぱり苦手なんだなー。