妊娠から稽留流産までメモ

10/10(土)
市販の妊娠検査薬で陽性反応
一週間生理が遅れていた事に加え、うっすらとした胃の不快さや異常な疲労感があったので、調べる前からそうだろうとは思っていた。


10/13(火)
連休明けに産婦人科のあるA病院へ。
エコーで胎嚢の中に胚芽が見えて、心拍も確認できると言われる。5週目。知り合いが子宮外妊娠で手術した話を聞いていたので、正常妊娠でまずは一安心。
何を食べたらいいかとかどんな生活をして過ごせばいいかなど詳しい事は特に言われず、ざっくり注意事項が書いてある紙をもらって次は3週間後に来て下さいと言われる。初めてなのでもう少し詳しい話が欲しかったけど、まぁネットで調べれば大体事足りるからいいかなと帰る。
妊娠検査は自費のため10,500円かかったけど、ごく平均か少し安いくらいらしい。こういうのも保険でできるようにしてくれ。


ビタミン不足の時みたいな舌の痛みが続くので、葉酸の他にビタミンCのサプリも飲んでいたけれど改善せず。鉄分のサプリを飲んだら一晩で良くなった。サプリ偉大なり。
今まで完全なる甘党だったのに、ケーキやアイスを全く食べたいと思わなくなり、コンソメスープなど塩味が欲しくなるという食の変化。
あいかわらずだるく、今まで上れていた駅の階段が辛くて上れなかったり、仕事のあとの疲れ方が酷いので帰ったらすぐ寝る生活。

 

今は何と言っても寿司が食べられないのが一番悲しい。こんな事なら妊娠する前にいっぱい食べておけばよかった!
ただ何日か経過するうちに食の好みが少し戻って、アイスやチョコも食べたいなと思うようになってきた。
何日経ってもそれ以上の体調の変化があまりなく、子宮内が今どういう状態なのか自分で知る術がないので次の検診までがとても長く感じる。


それ以降も徐々に体調が戻ってきている感覚があり、出血はないけれど子宮内で成長が止まる稽留流産かもしれないと思い始める。
調べると、産院は何件も行ってみて気に入った病院を見つけるのが普通らしいので、とりあえず隣駅にある評判の良いB病院も予約。


10/24(土)
新しいB病院で見てもらったところ、やはり胚芽が見えなくなっていた。この時点でまだ6週目の後半なので、見えないこともあるからもう少し様子をみましょうと言われたけれど、前にあったものが無くなっていたのだからまず流産で間違いないだろうと予想。
B病院の方が混んではいるが大きくて綺麗なので、無事に育っていたらここに切り替えようと思っていたけれど、今回の場合は最初に妊娠確認してもらったA病院でもう一度見てもらった方が確実だと思い、素知らぬ顔でまたA病院を予約。


10/27(火)
A病院でのエコーでも、やはり胚芽が確認できず。5週目の時は結構良い状態に見えたんだけど…ちょっと見えないねぇ。これは流産と思って間違いないかな。と。
すでに99%そうだと思っていたし、この時期の流産は胎児側の問題でこちらができる事はないという情報も仕入れていたので、特に思うことはなし。不確定のまま過ごすのは不安で嫌だったので、はっきりして良かった。
そのまま手術の予約を入れる。


早速飲めなかったコーヒーを飲む。外食してもセットになるのはコーヒーか紅茶がほとんどな事に、今まで気がつきもしなかった。
手術について調べると、詳しく書いてあるブログなどが沢山あって参考になる。けれど大抵の妊婦さんはかなりショックを受けているようで、普通はそういうものなのかと。
今回の件で私が感じたのは、また始めから全てやり直しか…という煩わしさ、年齢的にも余裕ないのにな…という焦り、すっかり辞める気でいた仕事をまだ続けないといけないがっかり感であって、我が子がなくなって悲しいという気持ちは特に感じていない。まだ人間の形をしてない時期だったからかもしれないし、出産子育てという恐ろしいイベントから逃れられてほっとしていた部分もあるのかもしれない。


10/30(金)手術当日
稽留流産の手術のため、9:00にA病院へ。前日の22時以降は飲食禁止で、朝起きてからも水が飲めなかったのが辛かった。
化粧や装飾品は禁止で、スカートで来るようにという指示。全身麻酔で日帰り入院の扱いだけれど、保険がきくので17,020円だった。たぶんこれも安い方。


9:30頃もう一度診察を受けて流産を再確認してから、2~3時間かけて徐々に広がる道具を入れて子宮頸管を広げておく前処置をしてもらう。それによる軽い生理痛のような痛みがあったけど、気になるほどでもない。その後は3人部屋の病室でひたすら待ち。個々にTVもあったけれど、持って行った本を読んだりベッドでうたた寝していたら、11:40頃に呼ばれる。持参するように言われていた生理用ショーツとナプキンと財布を持って、手術室へ。


手術台の上に寝ると、看護師さんが腕に点滴と、肩に筋肉注射をしてくれる。何の注射なのかは聞かなかった。先に看護師さんから流れを説明される。このあと先生が来たら麻酔をするので、麻酔をしたら一緒に数を数えて下さい、できるだけ長く数えて下さいね。目が覚めた時は先ほどのベッドで寝ているので、少しはっきりしてきたらナースコールで呼んで下さい。歩いてトイレに行けたらもう平気なので、帰れそうなタイミングで帰って大丈夫です。など。


暫くして先生が来てから、腕に麻酔を注射してもらう。さすがに瞬時には効かないんだなーなんて思っていたら、遠くからザワザワとした看護師さんの話し声や足音などが聞こえてきて、徐々にはっきりしてきたので目を開けたら病室のベッドに戻っていた。タイムワープした気分。数なんて1つも数えないうちに寝ていたみたい。
でも手足くらいは動かせても頭はまだぐらんと揺れて寝返りもうてない。なので横になったままでいたらまた寝ていたようで、もう一度目覚めた時にはだいぶすっきりして上半身も起こせるくらいになっていた。看護師さんを呼んで歩けることを確認してもらい、水をもらった。とても喉が渇いていたので大事に飲んだ。ゆっくり着替えてさらに少しぼんやり座ってから、15時過ぎに病院を出た。初めの説明どおり、約6時間で全てが終了。


10分ほど歩いて家に帰り、特に不調な部分もなかったのでパンとスープを食べてそのままTVを見たりして過ごしていた。手術直後は生理くらいの出血があったけれど、その後はたいした出血もなし。痛い事もされず、気の抜けるくらい簡単な手術だったけれど、今まで入院も手術もした事がなかったので貴重な体験をした。夜に37.2℃の微熱が出たがすぐ下がる。


10/31(土)手術後1日目
翌日、経過確認のため再びA病院へ。出血もほぼ止まっていて特に問題なし。流産は数人に1人くらいはするものだけど、またすぐ妊娠するから大丈夫だよ。それが最初になっちゃったのは運が悪かったけど。と言ってもらう。ここの先生は口コミでもクールと言われている女医さんだけど、診察はしっかりしてるし決して悪い人ではない。
体調も良好で、これなら土日休めば月曜から普通に仕事行けそうで安心。でもさすがに今日は家で大人しくしていた。


11/01(日)手術後2日目
出血も痛みもなく、平常。2日分だけ出ていた薬も飲みきった。夕方から少し散歩に出る。夜に少し左下腹がシクシク痛いことがあったけれど、関連があるのかは不明。


11/02(月)手術後3日目
問題なさそうなので仕事へ行く。今回の一連の事は夫しか知らないので、仕事休む事になったら面倒だなと思っていたけれど、そうならなくて良かった。


11/03(火祝)手術後4日目
いたって平常なのでもう問題ないのだろうと、用事を済ませに自由が丘へ。ところが少し歩きすぎたのか、夕方から急に生理痛のような痛みと出血があり、家に帰ってからも続く。


11/04(水)手術後5日目
痛みはほぼなくなり、出血も昨日ほどではないので仕事へ。手術後の確認では子宮にまだ少し血液が残っていて、それが出てくるかもしれないと言われていたので、それかなと思い様子見。


その後止まったり、また少し出血したりを繰り返す。通常一週間ほどで出血が止まるところ、二週間近く血が混ざる事があったので13日にもう一度病院へ。卵巣の機能は回復しつつあるから大丈夫だけど、一度リセットしてもいいかもと10日分のピルを処方される。けれど吐き気などの副作用が心配なので飲むのを迷っていたら、そのあとすぐ出血も止まったのでそのままで。
妊娠初期に風疹になるとよくないらしいので、この回復期間に抗体検査をしておこうと思った。