やまとこわい

先月、有楽町マルイの中にあった和物雑貨のお店みたいなところで、可愛いかんざしを買った。
そこには積極的に話しかけてくるタイプの、よく言えば愛想のいい店員さんがいて、その人が会計の時に「セールとかやる時に案内送りますよ〜」という軽いノリで住所を書く紙を渡してきたので、その店にある小物がどれも凄く可愛いと思っていた私は、「まぁセールの案内くらいならいいか」とこれまた軽いノリで記名してしまったのがどうやら間違いだったらしく。


「こいつ、いける!」と思ったのか、商品を受け取っていざ帰ろうとすると、すぐそばにあった反物を持ち出して「あ、これかわいいので是非見て行って下さい♪辻が花っていうんですけど、ちょっとあててみます?どうぞこちらへ」と鏡の前へ誘導。
普段ならそっけなく断って帰るのだけれど、特に急いでいたわけでもないし、それまで散々会話を交わした後だったので急に冷たくもできず、服の上からあてるだけなら…と従ってみると、そこから半襟の色だの帯の柄だのと、延々時間を取られた挙げ句、どこかからやってきたもう1人と左右から喋り倒されてもううんざり。
ここまで本格的にやるなんて聞いてないけど!というか、時間かかるなら普通は先に「今日時間ありますか?」くらい聞くでしょ。むしろ初めて入ってきた客に対して、いきなりそこまでしないでしょ。いくら何でもガツガツし過ぎ!せっかく可愛いお店だと思ったのに、すっかり行く気なくしたもん。
そして最後の段階になってやっと「きもののやまとって知ってます?うちの店はそこが新しく作った若い人向けのブランドなんですよねー♪」と。


あぁ。
なるほどね。
お店の外観からは全然わからないようになってるけど、このやり方はどうも普通じゃないと思ったよ。そんな事をしているから、いつまでたっても着物が敬遠され続けてるんだよ。


で、どうしてこんな先月の話を今更書いたかというと。今日帰りの電車に乗ってる時、携帯に知らない番号から電話がありまして。03始まりだったから一応かけ直してみたところ、そのお店のあの店員で。
たった1回、千いくらの小物を買っただけで、携帯にまで電話かけるか?
正直恐いわ。
もちろん電話番号書いた私も悪いけど、まさか本当にかけてくるショップがあるなんて思わなかった。だって番号なんて至る所で書いてるし、でも過去に一度たりともそんな被害は無かったし。とりあえずその番号は着信拒否にしておいた。
せっかく可愛いお店だったのに、こんなに鬱陶しいことされるなんて本当に残念でならない。