LOVELOVELOVE

10.3.25(木)19:00〜
LOVELOVELOVE ONE MAN LIVE 2010 「ソラノムコウガワ」
会場:下北沢SHELTERLOVE LOVE LOVE ラヴ | LOVE LOVE LOVEをこよなく愛してLOVE LOVE LOVE ラヴ | LOVE LOVE LOVEをこよなく愛して

こんなにも満足した幸せなライブはいつぶりだろうか。ずっと待ちわびていたLOVELOVELOVEのワンマンなので、期待し過ぎないようにと少しだけ用心していたけれど、そんな必要全然なかった。3人のハッピーな演奏と寺井さんのかすれ気味で切ない歌声にどんどん心が満たされていって、終わった時には宙に浮いてしまいそうだったよ。
正直まだバンドとしての華があるとは言えないし、MCも拙いくて、一見これといって強い引力があるようには思えないのに、聴いているうちに好きな気持ちが膨らんで、見ているだけで笑顔になる。会場にぎっしり入ったお客さんは良くてちょい揺れ、基本棒立ちぐらいの感じだけど、たぶんみんな私と同じように、ほわんとしながらも強く満たされているんじゃないかな。なんて不思議な3ピースなんだろうね。


寺井さんの声は掠れていても透明感があって、柔らかい。マサムネさん系ね。切ない感じのメロディだと、一瞬でその世界に連れて行かれる。「しましまのカブトムシ」は、彼が歌うことで名曲になっているよ。この曲の後にMCが入って、いつもは後ろでにこにこしている澤本さんがとても長くしゃべってくれた!「移動中に、しましまのカブトムシに代わる新しい曲が必要だなって思ってたんだよね。虫シリーズでね。例えばヒョウ柄のカマキリ(だったかな?)とかさ。」って、オマエー!その愛らしい声でにこにこしながら言われたら、きゅんきゅんしちゃうに決まってるじゃないか!澤本さんの声と喋り方は反則だよ〜あんなに可愛らしい人がいていいのかしらね。私の中では子グマにしか見えない、キュートすぎる。即座に浦山さんにつっこまれてたけど(笑)前はずっとホテルマンをやっていたらしく、ホテルマン風に「いってらっしゃいませ」とか言ってくれてたよ。結局あのにこにこしゃべりだったけどw


浦山さんはこの中で一番しっかりしていて、外交担当なイメージ。バイトも一番沢山やっていて、なんでも器用にこなせるんだって話をしていた。うん、すごくわかる。彼がちゃんと拾ってあげることで、寺井さんの危なっかしいMCも着地できてるわけだしね。寺井さんは気持ちを丁寧に真摯に伝えるのは上手くて、気を利かそうとすると空回りする。だからMCは基本2人にまかせるか、3当分すればいいんじゃないかと思ってますよ。


大好きな「フレタイフレタイ」や「サイダー」、初期の頃の「ドントストップなお姉さん」、思い出と重なっている「マッシュ」、最近の中でもお気に入りの「タシカなカタチ」、出会いの曲「いいじゃないか」などなど、聴きたい曲をこれでもかというくらいたっぷりやってくれてすごく嬉しかった。
でも一番最後、ダブルアンコールでやった「愛を」という曲が本当に素晴らしくて、息をのんだよ。この3人がこんなに力強い演奏をするんだ!という驚きと、寺井さんの声に乗せられた澤本さんの声の重なりがあまりに美しいのと、実はこの曲は浦山さんがボーカルだったという衝撃が混ざり合って、唖然とした。浦山さんが歌えるなんて全然知らなかったなぁ、しかもかなり上手い!確かに寺井さんほどの特徴はないかもしれないけど、たまには歌ってもいいんじゃない?LOVELOVELOVEはハーモニーの美しさが秀でていて、この3人のハーモニーが永遠に続いて欲しいと何度も思った。
今もまだ幸せで心がいっぱい。早くまたワンマンが見たいと願わずにはいられないような、素敵なライブでした。