怒り展一人展

 昨日の通勤電車での事です。山手線、京浜線ともそれぞれ朝から病人が出たとかで、いつも以上に混んでいました。それはもうがっかりするくらいの密度でしたが、上手いこと乗れてちょっと気を抜いていました。
 いつも2〜3人しか降りない駅に着いた時、ショッキングな事件は起こりました。私の真後ろの男性がその僅かな降者のうちの一人だったらしく、どかない乗客をかき分け一生懸命降りようとした時、私の何かが引っ張られる感覚が。
 そう、あろう事か私のヘッドホンの首後ろに回したコードが、目の届かないのをいいことに勝手にサラリーに絡みついてるではありませんか。オイっ自由行動は禁止だろ!どうしてもと言うならもっと若くてステキな人に…。おっさんはぐいぐいドアへ向かうし、私は一緒に降りようにも急な話だったんで周りに阻まれて動けない。しかもそのヘッドホンはかなりいい音、いいデザイン、いいお値段で使用1ヶ月未満。無理矢理ひっぱって自ら破壊というのだけは避けたかったので、「やだ、すいません!ちょっと…」と言いつつだんだん体が斜めに。
 結果、当然転びましたよね。しかも後ろ向きに。しかも足は車両、身体はホームというビミョな位置。その瞬間私は車内、ホーム、どちらの客をも魅了しました。が、当の本人は派手に倒れたことよりもヘッドホンの事が気になって、恥ずかしがるどころか「ひどーい!」と1人で憤慨しつつ、慌ててコードをたぐりよせるという失態。それによって同情されるチャンスはすっかり失いました。だってしょーがないじゃない、そっちが気になっちゃったんだもの!そのかいあってかモノは無事でしたよ。私が身を呈して守ったもの、それはヘッドホン。うーん、いかがなものか。
 後で会社着いたらね、おしり痛いの。思ってたよりもずっと強く打ってたみたい。今更ちょっと恥ずかしいわ。