作品を創る

昨日からポツネンの事を思い出すのは、先日のイベントでハンドマイムを見せてくれたからかも知れません。私はあの作品がとても好きで、またしても食い入るように見てしまいました。何度見ても、美しいものは美しい。(コレ前にも書いたな・笑)なのでたまには文章に。

ポツネンの完成された舞台を思い出すと、美術館に訪れた時のような気持ちになります。ジャンルはコントですが、練り上げて構築された「作品」という点で似ている気がします。
前に見た完売地下劇場の朝生で賢太郎さんが言っていた「TVに作品をおろす」という言い方が、とても印象的でした。そこで改めて「彼の創るものは作品なんだ」と思ったわけです。ある芸人さんが「出来ない自分を見せて笑ってもらうのも芸人だ」と言うのとは対照的に「出来ないものは見せられない、得意な部分を伸ばしたい」と話す賢太郎さんの言葉に、なるほどと。
別に出来ないジャンルは手をつけないのではなく、裏ではいろいろ試したとしても、人前には作品として自分が納得したものだけを見せる。明らかにクリエーターとしての思考。でもそうやって創られたコントが私は好きだし、ポツネンはある意味「個展」に近いと思うのでポスターから衣装・小道具に至るまで完全に統一させた舞台が丸ごと好きです。
おのずと周りには彼と一緒に作品が創りたいという素晴らしい人材が集まってきて、さらに自由にモノを創ることが出来る。なんて羨ましいのかしら、私もそんな人になれたらいいのに。なりたいなぁ。