心に留まる

 オペラ座の怪人、見てきました。良かったです。始まって10分で泣きました。
 映画って、見た時はいいと思っても帰りの電車でもう忘れちゃってたり、逆に直後は「何となく面白かった」ぐらいなのにずっとさざ波みたいなものが心に残ってて、いつまでも色褪せない作品もありますよね。何でしょうねこの差は。今日のオペラ座の怪人は、完全に後者かな。ミュージカルなどはあまり見慣れていない為に、セリフから突然歌に入りそれに歌で答える〜みたいな部分がどうしても違和感を残したけれど、それを飲み込んでしまう程の圧倒的な音楽と映像でぐっと引っ張られました。新しくて大きな映画館で見たんですが、この作品に関してはこれもかなり大事なポイントだったと思います。あの有名な「ジャーン、ジャジャジャジャーン」という大音量の音楽とともにモノトーンの画面から栄華の絶頂の舞台に移り変わる、そこの音と映像と人々の活気に心を揺さぶられてストーリーがまだ何も始まってないのに涙が・・・。内容も良かったけれど、私にとってはこのシーンが一番の感動どころでした(笑)なのでこれから見る方は出来るだけ大きなスクリーンで音の良い場所で見ることをお勧めします。

 ちなみにこの映画館は椅子の配置も見やすいしシートは座りやすいし相当気に入っているのですが、一つだけ言いたい事が。「ポップコーン、売らなくていいでしょ。」だってさぁ〜臭がするんだよ、ポップ臭&ポップ音が!そりゃ外国では飲み食いしながらが定番かもしれないよ、映画なんて堅苦しく見る必要はないものね、分かるよそれは。でもどうも日本人の感覚には合ってないんじゃないかと思うの。アメリカの映画って全部じゃないけど娯楽性の強い作品をみんなでわいわい言いながらバリバリ、ジュルルーって見ても問題ない、と言うかそうやって見ることを前提に作られてる感じだし、みんながそれを認めている。けど日本は良い作品をじっくりと見たいって人の方が多いんじゃないかなぁ。私がそっちだからそう思うだけかなぁ。いやでも、たった2時間なんだからわざわざそこで物食わなくてもいいだろ。せめて映画の質によってR指定のようにP指定(ポップコーン禁止)をもうけて欲しい!