同じ人を見続ける

ミクに「昔の中村一義が好き」というコミュがあるんだね。すごく驚いた。もちろん自分が好きであれはそれでいいわけだし、感じ方なんて人それぞれだというのも分かっているよ。けど何でも「昔は良かった」という人間にはなりたくないな。
デビュー曲の「犬と猫」は一義との出会いの曲というのもあって、今でも私の中で特別に感じているけれど、だからと言ってその後の作品も順番が付けられないほど同じように素晴らしいと思うし、新しい曲も常に待ち遠しく感じる。
私は変化していく彼が好きで、だからこれから彼が誰と出会って何を感じてどんな音楽を創っていくのか、それをずっと見ていきたい。人間同じ所には留まれないし、同じものは作れない。たとえ作ってもそんなものに意味は無い。「昔は素晴らしい音楽を作っていた」なんて言っていると、新しく生み出されている素晴らしい音楽を感じ損ねてしまう。もったいないよ。