麦の海に沈む果実、終了

面白かった。別に怖さやミステリーっぽさは感じなかったけど、ラストの方向性が面白いと思った。



それまでずっと純粋で知的だけれど、世の中から一歩引いたような諦めも漂うような主人公に、読んでいると自然と肯定的な印象を持っていた。けれど最後まるで逆の女の子になって終了するとは。嫌な性格だったのが良い人になるというのはお約束のパターンだけれど、その逆をいくだけで魅力が増す。
次は何を読もうかと思ったけれど、折角だから少し話に関係性のある「三月は深き紅の淵を」を続けて読むことにする。